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自律神経が乱れるおもな原因には、「ホルモンバランスの変化」「ストレス」「生活習慣」などが挙げられます。
自律神経が乱れる原因
ホルモンバランスの変化
脳内のホルモンバランスを司る箇所は、自律神経のバランスを調整する箇所と近い位置にあるため、ホルモンバランスが乱れることで自律神経が乱れる場合があります。
自律神経の乱れを引き起こす、代表的な病気として知られるのは「更年期障害」です。
更年期障害は、40歳過ぎ頃から見られる心身の不調で、さまざまな症状を総称したものです。
女性の場合は、女性ホルモンの急激な減少によって起こり、閉経前後の約10年間に多く見られます。男性も男性ホルモンの減少により、症状が現れることはありますが、女性と比べて変化が緩やかなため、気付かれないことが多いです。
ストレス
日常生活の中でストレスとなりうるものは数多くありますが、人間関係や不安、強いプレッシャーなどが原因で、交感神経と副交感神経とのバランスが崩れ、自律神経が乱れてしまいます。
長期間にわたりストレス状態が続くと、心身が耐えられる限界を越えて、日常生活に支障をきたす症状が発生する場合もあります。
更年期や思春期、他の病気や疲労などで体が弱っているような時は、特にストレスへの耐性が低くなるので、ストレスにうまく対処していくことが大切となります。
生活習慣
基本的に、人間は規則的な生活のもと、自律神経系がうまくバランスを取ることで心身の状態を保っています。
そのため、昼夜逆転の不規則な生活や偏食、睡眠不足などによる生活習慣の乱れは、交感神経と副交感神経とのバランスを崩すことにつながるため、注意が必要です。
自律神経の乱れによる症状は?
自律神経が乱れてしまうと、さまざまな症状を引き起こします。
- 頭痛
- 体のだるさ
- 不眠
- 疲れがとれない
- 手足のしびれ
- 腹痛
- 吐き気
- 肩こり
- 動悸や不整脈
- 気分の落ち込み、不安感
など
これらの症状のうち、1つしか症状が出ない場合や3つ4つと同時に出てくる場合と個人差があり、また風邪と似たような症状も多いため、受診する機会が分からない方も多いと思います。
一般的に風邪の場合は1週間程度で回復することが多いですが、1週間以上、上記のような症状が続く場合は、早めに当院までご相談ください。「地域のかかりつけ医」として、適切な治療につながる手助けをさせていただきます。
治療法とは?
当院の治療方針
人間はストレス状態にさらされると、コルチゾールと呼ばれる抗ストレスホルモンの分泌を促し、身体のバランスを整えようとします。この抗ストレスホルモンをコントロールし、症状を改善するためには漢方を用いた治療が有効です。
当院では、患者様の体質や症状に合わせて、オーダーメイドの和漢治療をご提案しています。
詳しくはふじもと医院までお気軽にご相談ください。
自律神経を整える漢方
自律神経の改善に役立つ漢方について、代表的な2種類を紹介します。
柴胡(さいこ)
「柴胡」という生薬は、神経を鎮め、心身をリラックスさせる効果があります。
ストレスや不安を感じやすく、不眠でお悩みの方にも有効です。
抑肝散(よくかんさん)
抑肝散には、神経の興奮を鎮め、気分を穏やかにする効果があります。
怒りっぽい方・イライラしやすい方のほか、筋肉のこわばりを緩める作用もあります。
ストレスによって無意識に緊張した筋肉をほぐすことで、心身のリラックスが期待できます。